川田先生は、山本さんの遺体を見て、何故破裂したのか、
このお腹に居る虫は何なのか、観察しているようだった。
「川田先生…この虫は何ですか…?」
泣きそうな顔で、花が先生に聞いた。
川田先生は、虫をじっと観察した後、
「こんな寄生虫、見たことがない…何かしら、これ…」
保健室の先生も知らない寄生虫。
クラスメートの山本さんが亡くなったので、クラスの雰囲気は
重い。
山本さんの友人は、目が真っ赤に腫れるまで泣き、
山本さんの遺体に寄り添っていた。


山本さんの死体に寄り添っていた山本さんの友人の手に
すっ…と寄生虫が入っていった。