ガラッ
教室の扉を開ける。
「遅刻ですよ! 花咲さん!」
私に注意してきたのは野々宮 佐彩(ののみやさあや)先生。
ちっちゃくて可愛くて大好きなんだよね!
……だけど。
「ぇ~? せんせぇ、わたしぃ、怒られたくなぃんですけどぉ! ちょっと寝坊しただけじゃぁ〜ん!」
今の私は、ぶりっ子。
周りの事を考えない自己中心的なうざい女子。
……だからまあ、こういう対応を取る訳だけど。
「全く花咲さんはっ! 今日のところは許しますが、次は無いですからね!」
うわ、佐彩ちゃん先生マジ天使。かわいい。
「きゃぁ〜〜っ! 大好き佐彩ちゃんっ!」
「い、良いから座ってくださいっ! あと、佐彩先生です! ちゃんと先生つけてください!」
私は佐彩ちゃん先生に抱き着き、自分の席に向かう。
途中、クラスメイトの“絶対寝坊じゃないじゃん”とか“嘘つくなよ、キモ”とかの小声の陰口が聞こえたが、私の華麗なスルースキルで無視をした。
でも一つだけ言わせて欲しい。
遅れた理由は本当にただの寝坊なんですよね。
画像挿入注意
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花咲 凛 イメージイラスト
(好みにそぐわなかった、又はイメージしてたのとなんか違う……となった方々に謝罪します。すみません……)