初めて美優を見た時、俺は目を疑った。
美少女。美優には、その言葉がぴったりだった。
周りの奴らも美優の事見てる。
そして、雷龍幹部以上達も。
女嫌いの斗真ですら見とれる容姿。
俺たちを目の前にしても変わらない、凛とした態度。
こんな女いるんだと思った。

俺らが知っている女は俺らの容姿、地位それしか見てない。俺たちを見れば媚びを売ってくる。
そうじゃないにしても怯えるだけ。
なのに、こいつは。
こんな女初めてだった。
しかし、美優の目には····

_______光がない_______

そして何故か美優がある人物と重なる。
憧れの人から聞かされていた人物。
その人物が俺の中で美優と重なる。
そんなはずないのに。

でも、それと関係なく自然と俺は何故だか美優を闇から救いたい。
こんなことを思うようになっていた。

美優を姫にしたい。

美優が龍雅さんの妹とわかった時、その気持ちは揺らがない。

そして、俺達がこいつを守る。
美優を闇から救い出す。

俺は決心した。