ダメ元で試してみただけだったので、歩乃は目を丸くして驚いた。

「あ、あなたが…復讐狐?」

「イエスアイアーム!そうさ!僕が復讐狐だ!さあ、あなたの復讐を代行してあげるよ弥阪歩乃さん!」

いきなりのハイテンションに歩乃は座り込んだまま後ずさりをしてしまった。

…何この人…ちょっとやばいヤツなのかな?
てゆーか、なんで私の名前知ってんの?
…まあいいや。どうせもう死ぬんだし。

「あ、あの、私…どうしても復讐したい人がいて…」

「亜堂麗也君?」