ある日、歩乃はいつものように仕事を切りのいいところまで終わらせると途中でトイレに立ち、麗也からのメッセージを確認していた。

『アユノ、大丈夫?男にセクハラされてない?』

と、麗也からメッセージが一件来ていたので、

『大丈夫だよ!お互い仕事頑張ろうね!』

と返信しておいた。
麗也にメッセージを送った歩乃がトイレの個室から出ようとした時、

「てゆーかさあ、アユノちゃんてうざくない?」

1人の女性の声。
そして、それに『わかるー』と共感する他の者の声も聞こえた。