咲良のパジャマ姿をみて驚いた。
夏用かってくらいの薄着。
きっとずっとこれで我慢してたんだろうな。

ひとまず俺のパーカーを貸した。
着てみたはいいもののぶかぶか。
でも思った以上に可愛くて似合っていてびっくりした。

「ブカブカだな。こっちおいで」
そう言って袖口をまくってあげると下を向きながら顔を赤くさせる咲良。

俺まで恥ずかしくなるじゃねーかよ。

「とりあえずそれ着て寝てろ。」
そう言って顔が熱くなるのを隠すように俺は咲良の部屋を出た。

咲良は残念そうな顔をしてベッドに横になっていた。
明日の動物園はやめておいた方がいいか。
それに怪我がまだ治りきってない状態では無理があったのかもな。

でもどうしても明日2月27日はどこかに連れて行ってあげたかった。
咲良の誕生日だから。