4人で昼休み学食で昼ごはんを食べていた。


「そーえば、もうすぐ世高(せいこう)の体育祭じゃん!」


星那が満面の笑みで言ってきた。



「え?なにそれ?」


「葉月知らないの!?来月体育祭だよ」


そんなこと、星那に言われるまですっかり忘れていた。



「めっちゃ楽しみ!!何の競技に出よーかなー」



「何言ってんの。競技よりも重要なことがあるのよっ!」




みんな、うんうん。と頷く。


いやいや、全く理解できない。競技以外に何が重要なのよ。



「へ……?」



「ハ!チ!マ!キ!交!換!」



みんなで声を合わせて言ってくる。



パチパチパチッ!!!!!
3人とも何故か拍手し出す。



「……ハチマキ交換…?」



「まさか、知らないの、、、?!」


こくん。


「これだから葉月はねぇ、彼氏が出来ないの!」


あなたもいないでしょ!!


それから彩がハチマキ交換について教えてくれた。


どうやら、好きな人と自分のハチマキを交換するらしい。

それでハチマキにペンでメッセージを書くんだって。


うん、全く興味がない。


「みんなは、ハチマキ交換するの?」


「それは、もう当たり前よ!」


どうやら、凛以外はするらしい。
凛は、他校に彼氏いるからなんだか可哀想だなぁ〜。