私は蜘蛛だ。いや、正確には蜘蛛だった。今は神。なりたてホヤホヤの新米だが神だ。

私は神の元で産まれた。もう1人の現魔王と一緒に。神に育てられた。

気づいたら、2人は神よりも強くなっていた。

そして、今。もう1人のテトリスが魔王となり、私白織は神となり魔王の側近となった。そして、私達は知ってしまった。世界が崩壊寸前だってことを。

この世界の人類はOMエネルギーを使いすぎだ。よって、OMエネルギーが不足している。そして、OMエネルギーが無くなることは、この世界の中心であり支配者である女神の存在が無くなることを表している。

女神は私たちの第2の親だ。ただ、私は女神のことを覚えていない。いや、記憶から消されていると言った方が正しいのだろうか。

私は神になった。神は女神に対等する力を持つ。そんな神が女神の記憶を持っていたらダメなのだ。

しかし、テトリスは覚えている。そして、強い情を持っている。そんなテトリスが女神の存在を消すのを許すわけがない。

そして、今にあたる。今私たちが行っている計画は、おそらく人類の半分は死ぬ。女神の意志に反する。

しかし、私にとって魔王は私なのだ。魔王の魂には私の魂が入っている。だから私は魔王に着く。たとえ一緒に育った仲間を裏切ろうと──

私は地球の学校に3年通っていた。ただ、私の魂の力が強すぎたのか、この世界に戻る時にクラスの皆を連れてきてしまった。そして、その皆の行方は分からない。しかし、目印はある。『転生者』のスキルだ。これは、同じスキルを持っている物と私にしか見えない。よって、味方に着くものは付ける。

しかし、逆らう物は殺す。私は情に薄いのだ。

──白織の日記より