「みんな、座れー!数学の授業始めるぞー!」
「えー、若菜、数学やだ~」

静かだった教室に、若菜独特の声が響いた。
すると先生は、

「そ、そうか。安藤さんが嫌って言うなら、現代文にするか?」
「えー、若菜、自習がよかったのに…」

若菜がそう言うと、先生は自習にする。と言って教室を出て行った。

「さっすが若菜様!」
「若菜様、ありがとうございます!」

3軍以下の子たちは思ってもないことを若菜に言った。