佐伯玲奈(さえきれな)今日から高校生。
校門を入るとみんなが私を見る。そう私はかなりの美少女。これは自意識過剰ではなくほんとに私は上の上くらいの容姿だ。これまで何回も告白されてきた。もちろん街ではナンパも。中学に入って初めて告白してくれた男の子は顔もよく性格もいいという噂の子だった。私はのりでOKしてしまった。それから1週間もたたずに私は別れを告げられた。理由を聞いても答えてくれなかった。そういうことが何回も続いた。そのうち友達にも避けられるようになった。自分は何がダメだったのか全然わからない。ある日また別れを告げられ理由を聞いたら
「お前顔はいいけどヤらせてくれないから。お前の元彼みんな言ってるよ。つまんないって」
その時私は気づいた。みんな私の顔にしか興味がないって。
私は避けられてた友達数人に呼ばれ校舎裏に来ていた。急に肩を押され私は壁にぶつかった。
「あんたのせいで!!!あんたのせいで私は振られたの!!絶対許さない。」
そう言ってみんな立ち去っていった。私はただそこに座り込んでいた。
それから私はひねくれた。友達も彼氏もいない。
そして今に至る。
学校一のイケメンと言われる人に呼びされた。
「好きです。付き合ってください。」
「私あんたのこと知らないんだけど」
とだけ言って教室に戻った。
「君なんで西園寺君振ったの。」
「はぁ?」
「あーごめん。うちは中條ひめか。よろしく。」
「…」
「西園寺君と言ったらイケメンであの西園寺財閥の御曹司だよ?あんな人振るなんてもったいない。」
こいつうぜー。てか話しかけんなよ。
「あっそ。」
「ねぇよかったら友達にならない?」
はぁ?こいつなに言ってんの?空気読めないの?わざとなの?もしかして1人の私に同情してるとか?
「なに、私が1人だからって同情してんの?」
「ちがうわ!うち佐伯さんに興味があるの。だってあの西園寺君振るんだよ。あ、もしかしてもう彼氏いるの?それとも誰かに片思い中とか?いや、こんな美人が片思いはないな……」
うわーこいつ1人でずっと喋ってる。
「ねぇ友達なってくれる?」
「無理」
「え〜なんで〜」
「友達なんていらない」
私はそう言って教室を出て屋上に行った。
帰りの準備をしているとまたあの女がやってきた。
「一緒に帰ろ」
「一人で帰る」
めんどくさ。
「でね…今日さ……」
「ねぇ、なんでついてきてんの」
「え、うちの家もこっちだから」
「一人で帰ってよ」
「えーいいじゃんー方向一緒なんだしー」
あーもういいや
「じゃあうちこっちだから、あ、スマホ貸して」
「なんd…」
とられた。
「よし、連絡先交換しといた。じゃーねー」
もう、こいつなんなの。