玄関を開けてビックリ。


「玲央?」


何故か玲央が家の前で待っていた。


いつもは駅で待ち合わせなのに…


「凛おはよ。おばさんいる?
俺もう一回挨拶したいんだけど。」


昨日あんな別れ方をしたから
気にしてくれてたんだ…。


「いるけど…
もう大丈夫だよ!
さっきお母さんも認めてくれたから!」


ニコッと笑って
さっきの出来事を伝えると
呆然としていた。


「え、まじで…?」


「うん、まじで。
だから安心して!」


そう言うと
やっと気が抜けたのか
その場に座り込んだ。


「よかった~…。」


小さくなった玲央の頭を
ポンポンと撫でると
顔を上げて微笑んだ。


「やっぱちゃんと挨拶させて。」