美希に話を聞いてもらった翌日。

私達のクラスは文化祭で皆頑張った証に

席替えをする事になった。


「私は蒼空くんの隣の席がいいな〜!」


「じゃあ、私蒼空くんの前がいい!」


「えー、私は海斗くんの隣がいいな〜」


女の子達は皆蒼空くんと岡西くんの

近くになりたいと盛り上がり

男の子達はというと…


「俺は神奈崎が隣だったやべーな」


「俺は可愛らしい木村がいいな」


「でもやっぱ2人に挟まれる方が1番いいだろ」


と言う私と美希の話になってた。


「ガヤガヤと男も女もうるさ

たかが席替えじゃない。

誰と隣になろうが一緒でしょ」


流石こんな時でも冷静な美希はこんな事を言った後

私の方を見てなんだかニヤニヤしていた。


「な、なに?」


「あんたも、宮本の隣がいいとか

思ってたりするんでしょ?」


なんて言うからちょっと顔が赤くなったのが分かった。


「べ、別にそんな事私が隣の席になっても

なんでこんな奴が蒼空くんの隣なのとか

思われるだけだもん」


ネガティブ発言をしてたら美希に頬を摘まれた。


「い、いひゃいよ。美希」


「あんたね、ちょっとぐらいは自分に自信持ちなさいよ」


そんな事言われても…

美希みたいに綺麗でもスタイルも良くないし…。