私達はカフェに向かった。

「うーん、やっぱりここのパンケーキは最高~♪ほら、ひかりも食べなよ。ここのパンケーキ好きでしょ?」

「うん…そうだね」

おかしいな…大好物のはずなのに、味がよくわからない。

ずっとあの二人のことが気になって仕方がない。

どれだけ忘れようとしても、頭にこべりついて離れない。

「気になってるの?二人のこと」

「うん…」

「そんなに気になるなら、颯君に聞いてみたらいいじゃん」

「そんなの無理だよ!あの告白を盗み見してたって言わなきゃいけないじゃん」

「うーん、そっか……」

「うん…。だから、また次に未来予知botからメッセージが来たときに考えてみるよ…」

そう言ったとき、スマホのバイブが鳴った。

「未来予知bot?」

「う、うん…みたい」

「見せて」

そこには、【彼氏と喧嘩する】と書かれている。

「颯と喧嘩…。どうしよう、葉月…」

「大丈夫、未来は回避できるんだから。とりあえずひかりは落ちつい…」