ぴぴぴと目覚ましの音。

んんと時計を見ると7時を指していた。

起き上がると、寒くて再び布団に入る。
カーテンがひらりと動く。窓を見ると開いていた。
昨日、先生が開けていったままだった。
「やっぱり、夢じゃない…か」

とつぶやき、朝食会場へと向かった。
エレベーターを待っていると

「おはよー」
の声。
後ろを振り返ると、ななせと鈴木だった。

「おっおはよ」
少し焦る私。
「お前、ちゃんと寝たのか?まさか、一人でやってったんじゃないんだろうな」

いつもの鈴木に戻っている。それが逆に怖くて返答に困った。

「えっ、違うに決まってんじゃん」
と私もいつものように話す。

エレベーターの数字をぼんやり見ながら朝食会場を目指す3人。