体育祭が終わって、2週間がたった。




あの後打ち上げは本当に楽しかった。




先生と陸がどっちが多く食べられるか競争したり、栞里が私にアイス奢ってくれたり、みんなと写真も撮れて、本当に最高だった。



でも、



なんで今こんなに沈んでいるかと言うと、




「ほら、那美佳。勉強しなきゃ。テストまで1週間しかないよ。」



机の上に突っ伏している私の頭をぽかぽか定規で叩く。




「栞里、それ地味に痛い。」




「痛くしているの。ほら、おーきーて!」



「はぁーーい!!」



無理やり顔を上げると、目の前に栞里と陸がいた。




「あれ?陸もいたんだ。」



「悪いかよ!!でも那美佳に用があるんじゃないからな。」



「分かってるよー。本当にどうやったら栞里みたいに勉強出来るの?」




栞里は試験で学年10位以内。



私と栞里は文系だけど、栞里の英語のテストは凄すぎる。



前なんて90点で悔しがってた。




「私なんて英語50点くらいなのに。」



「それは勉強しなかったからでしょ?」



「まーね。でも苦手なんだもん。」



私に同意するように陸が頷く。



「でも那美佳の国語の点数はすごく高いじゃん。私より凄いよ。国語のテスト1番難しいのに、この前95点だったじゃん。私はそれが意外だよ。」




「えっ!?95!?なんで運動しかしてねーのにそんに取れるんだよ。」



「ちょっ、二人とも酷くない!?褒めてるのか、悪口なのか分かんないんだけど!」



「でも、実際凄いよ。国語そんなに取れるの。」



栞里が教科書を見ながら言った。



まーねー。



私がそんな点数取るのは珍しいよねー。



でも別に特別何かをしているわけじゃないんだけど。