AM7:03
ーーーガラガラガラガラ
教室の戸をあける。
一歩踏み入れたその瞬間
刺さるような冷たさと教室特有の臭いが混ざり
私の体内へ空気と共に入り込んでくる。
『好き』
この臭いが堪らなく好きだ。
誰にも邪魔されないこの時間、この空間が。
このときのために私は毎朝早起きしている。
軽い足取りで自分の席に着き1番始めにする事、それは。
教室の窓を開けること。
この時期、皆が居るときに開けようものなら苦情が殺到するだろう。しかし今は教室に私1人。
ここはまさに天国なんだ。
窓際に位置する私の席なら尚更のこと。
クラスメイトが来るまでの約1時間..の15分前まで
私はこの天国で有意義に過ごす。
忘れていた宿題をやりながら。
AM7:30
時々、私の天国が早めに終わりを迎えることがある。
いつもは8時まで来ないはずのクラスメイトが来たときだ。
私の天国を奪っていくのは大体決まって2人いる。
両方とも、いつもは遅刻か遅刻ギリギリに来るのに何を血迷ったのかこの位の時間に来ることがある。
ーーーガラガラガラガラ
「おはよう」
「おはよう...矢田くん」
ーーーガラガラガラガラ
教室の戸をあける。
一歩踏み入れたその瞬間
刺さるような冷たさと教室特有の臭いが混ざり
私の体内へ空気と共に入り込んでくる。
『好き』
この臭いが堪らなく好きだ。
誰にも邪魔されないこの時間、この空間が。
このときのために私は毎朝早起きしている。
軽い足取りで自分の席に着き1番始めにする事、それは。
教室の窓を開けること。
この時期、皆が居るときに開けようものなら苦情が殺到するだろう。しかし今は教室に私1人。
ここはまさに天国なんだ。
窓際に位置する私の席なら尚更のこと。
クラスメイトが来るまでの約1時間..の15分前まで
私はこの天国で有意義に過ごす。
忘れていた宿題をやりながら。
AM7:30
時々、私の天国が早めに終わりを迎えることがある。
いつもは8時まで来ないはずのクラスメイトが来たときだ。
私の天国を奪っていくのは大体決まって2人いる。
両方とも、いつもは遅刻か遅刻ギリギリに来るのに何を血迷ったのかこの位の時間に来ることがある。
ーーーガラガラガラガラ
「おはよう」
「おはよう...矢田くん」