ケータイ小説 野いちご

強制食料制度

逃げる

それから先は何が起こったのかよくわからなかった。


あたしの顔が全国放送で流され、明日の正午からターゲットだと言われても全然頭はついて行かない。


教卓の前の首相がなにか話をしていたけれど、それも耳に入って来なかった。


突然の中継が終ったのは30分ほど経過してからで、機材はあっという間に教室から撤去されていた。


「唯香、大丈夫?」


桃菜が心配して声をかけてくれるけれど、うまく返事ができなかった。


これが現実世界の出来事だなんて未だに信じられないままだ。

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