ケータイ小説 野いちご

犬猫ポリスの恋日常

No.05 カツ丼と未来のお話


取調べと言えばカツ丼。

刑事ドラマや映画でよく出てくるシーンの一つ。

なかなか真相を話そうとしない容疑者に、人情味溢れる刑事が『腹が減っただろ。まぁ、これでも食え』と差し出すアレだ。

刑事の優しさに心を打たれた容疑者が真相を語り出す流れがお決まり。

昔はどうだったか知らないが、今の警察ではそういった事は少ない。

カツ丼を出したところで事件が解決するとも思えないし。

千歩はいつものように署へ出勤した。

更衣室で制服に着替えて交通部へ向かう。

千歩の顔を見るや、周りの署員たちがザワザワとし始めた。


何――…?


気になりつつも誰も何も言ってこないので、千歩はいつもと若干空気が違う中で業務を行うことにした。

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