「…私は…」

何から話していいか分からず言葉に詰まった。


ちひろ「ゆっくりでいいから。」


私は頷き話しだした。


「両親は、私が小さい頃離婚した。で、再婚したんだけど、その男が浮気性で…お母さん私に当たるんだよね。で、最近はあまり帰ってこなくなった。だから電気もガスも水道も止められて風呂に入れなかった。だから、こんな生活が嫌でもう死んだほうがマシって思った。」


私は、なるべく明るく話した。


ちひろ「…なんだよそれ。」

「え?」

ちひろ「なに、強がってんだよ。笑ってんじゃねーよ。」


急にちひろに抱きしめられた。


私の目から涙が溢れだした。


ちひろ「泣きたいだけ泣け。こんな小さい体でよく頑張ったな。」


そう言い、抱きしめながら頭を撫でてくれた。

私は子供のように声を上げて泣き続けた。