図書室を後にした私はプチパニックの頭を整理
しようと、何度も深呼吸した

「はぁー。ダメだ、、、」
「なにが?どうしたの?ミツ」
「ううん、何でもない。それよか今日どこ行く?」

気持ちを切り替えようとした
じゃなきゃ、私の全部が相原くんで埋まりそう
だったから

「なー、ミツ。いい加減俺と付き合わね?」
「いやよ。女たらしは」
「つれねーな。俺はいつだってミツだけなのに」
「どーだかね」

遊び仲間の一人、陽平は私に気があるらしい
でも、女ぐせが悪いことは仲間内では有名だ

わざわざそんな奴と付き合うなんてごめんだ

肩なんか馴れ馴れしく組んだりして、もう本当に

「陽平、ちょっと、、、」

離してよって言おうとしたのに、私の身体は後ろから
すっぽりと誰かに包まれた