その大地から浮遊する大陸は、大文明を終えようとしていた。大陸の一番下を走る樹木の幹を思わす太い根っこを、必死で切り裂こうとしてる男の野心も半分終えたからだ。

それで、曾ては魔物しか居ないと想われていた大陸の外に最後の王から調査依頼が入った。
大陸は根っこがあるから浮遊してる。
後、何れくらいで、この大陸が大地に沈没するかを知ることを。

雇われた男達五六人は、その為に大陸の地図を作る計画をたてた。一番真ん中と想われる大地に杭を打ち、そこから、溢れんばかりのロープ(足らなかったら足るまで継ぎ足す)を流していっせいに己の方角に走り歩く。
一番若い青年のRGは「もっと速くに依頼があれば良かったのですが」と呟く。
大地の切れ目まで来るとロープに目印を付ける。ロープに沿って何歩で大陸の真ん中に辿り着くか数える。この繰り返しで地図を作る。
そして、根を切り落とされていない面積を割りだし、大地沈没の日を予想するのだ。

魔物が減った事を知らなかった浮遊する大陸の生残りの人々を哀れむ。

兎も角、沈む大陸の刻を調べなくてはと思うRG達だった。