私はある日、屋上から飛び降りようとしていた。
もう、心も身体もボロボロになっていたのだ。
(ここから飛び降りれば楽になれるのかな・・・・。)
そう思って柵を登ろうとした時、後ろから聞き覚えのない声がした。
??「死ぬ前に、まずはやらなきゃいけないことがあるんじゃないですか?」
「え?」
後ろを振り向くと、そこには中学生ぐらいの女の子が立っていた。
長い髪にルビーのような赤く大きな瞳。
整った小さな鼻。
イタズラっ子のように微笑んでいる口。
そんな可愛い容姿には似合わない黒いセーラー服。
(・・・・この子、どこから入ってきたんだろ?私が屋上にいた時は誰もいなかったハズなのに・・・・・。それにやらなくちゃいけないことってどういうことなんだろ?)
私は疑問に思いながらも、その言葉に惹かれて柵から足を降ろす。
すると、女の子はニッコリと目を細めてこう言った。
「初めて!私、人間消去サイトの管理人。来美叶夢(くるみかのん)です!」