青山さんが死んだ。
とある廃墟の中で焼死体が見つかり青山さんだと判明した。
私をいじめていた田邊さん達は転校し、私も別の高校へと転校した。
転校先の学校は、凄く楽しくて新しい友達も出来た。
青山さんが死んだ翌日から、私は気になるものを見つけた。
それは私の首筋に、黒い十字架の紋章が描かれていたのだ。
ふと、あの子の言ったことが蘇る。
「全てが終わった時、あなたの首筋には十字架の紋章が浮かび上がる。あなたは、その重い十字架を一生背負わなくてはいけないの。それでもあなたは青山さんに復讐しますか?」
復讐したのは多分あの子だろうけど、それ以前に私は『青山すみれ』という1人の女の子の命を奪ってしまったんだ。
それはとても、重い罪なんだと思う。
「桃っち~!次、移動教室!早く行こ!」
「うん!」
その様子を窓から見ている子が1人。
「フフフッ♡頂いてくね。あなたの弱い心。」