ケータイ小説 野いちご

叶わぬ恋…それでもあなたを見ていたい

学校生活
久しぶり


それから1ヶ月後……。





無事に退院の日を迎え、自宅での療養ののちに私の高校生活がようやスタートした。






入院中は新しく始まる高校生活を胸に、辛い治療も耐えることができた。
高校生になったら、部活は何しよう。新しくできる友達とはどこに行こう。どんなことが待ち受けているのか、楽しみで仕方なかった。








なのに、







現実は私の思い描いたものとは180度、違っていた……。






新学期が始まって、既に何ヶ月も経つ。そんな中に初めましての私は、完全にクラスから浮いてしまった。






その結果、一人寂しくお昼ご飯……。
しかもみんなの食べるご飯とは入れ物からして違うから、これがまた誰も寄せ付けない。






こんなことで誰も話しかけてくれないなんて、思ってもなかった。
この密閉度の高い、いかにも大人の男性が会社で食べるような無地のグレイの容器に入ったドロッドロのまるで赤ちゃんの離乳食のような…中身を見られたら、私の高校生活は終わってしまう。





そう思うとついよそよそしくお弁当箱を隠すようになって、いつしか屋上で一人寂しくお昼を食べていた。







中学生の頃は良かった。元々幼い頃からの友達ばかりだったから、事情を知られていたし、それについて何か言う子もいなかった。






でも今は違う…。いろいろな街からやってきた子達ばかりの中に、私の存在は集団の中の一人でしかなく、事情なんて誰も知らない。





まともに中学で勉強なんてできなかったから、高校も普通よりやや下のレベル。私の中では充分なレベルだけど、やはりそれなりの子達が集まる。





中学ではいなかった不良と言われる子達。よく裏庭の人目に付かないところで見かける。ごくわずかな人達だけど、私には何か特別な存在に見える。





みんなとは明らかに違っているのに、それでもしっかりそれぞれを主張している。違っていることを恥じていない……。





病院の中で育って、病気であることがそこでは当たり前となっていた分、外に出るとどうしたらいいか分からない。




人とどうやって関わったらいいのか、どうやって踏み込んでいけばいいのか。















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