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同居人は俺様芸能人!?

同居人はヒーローです

「おはよ、さくら」


マネージャーさんに大学まで送ってもらい4限の授業の準備をしていると、湊が右手をあげて歩いてきた。

湊の姿を他の女子達はチラチラと目で追っていて、相変わらず人気だなと他人事のように思いながら挨拶を返す。


「み、湊。おはよう」

「その髪どうした?」


蓮と同じ反応をするのも無理もない。

明らかに黒染めした髪を見て湊は首を傾げた。


「ちょっと色々ありまして」

「なるほど。そんなことより3限休校だったから朝寝坊できて幸せだったわー」


湊は背筋を伸ばしながら大あくびをする。

昨日のことに触れようとしないところがまたイケメン。

朝寝坊というか、もうお昼休みも終わっているから昼寝坊だと思う。

今日の講義は4限だけだったし休んでも良かったけれど、昨日のこともあったから湊の反応が気になって来てみた。


「俺の顔になんかついてる?」

「う、ううん」


でも、湊はいつもと変わらない。

気の利くいい男だ。

だから、これ以上気に掛けさせないためにも悩みの種が増えたことも隠しておこう。

芸能人が好きだなんて言ったらそれこそ心配をかけてしまうから。

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