ケータイ小説 野いちご

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同居人は俺様芸能人!?

好きで、好きで、たまらない

「ゴールデンウィーク何かあった?」


結局ゴールデンウィーク後半は熱で寝込むというつまらない連休になってしまった。

解熱した今も、蓮から同居解消をいつ言い渡されるのだろうとビクビクし過ぎて体調は万全ではない。

だからか湊は心配してくれている。

無理矢理聞いてくるわけではないし、自然と話してしまう。


「……と、いうことがありまして」

「そういうの、惚気っていうんだけど分かって俺に言ってる?」

「え、そんなつもりないよ?」

「アイツと同居解消するなら俺と住もうよ」

「なぜ!?」


思わず講義中だということも忘れて立ち上がればみんなの視線が注がれて静かに座り直す。


「俺ならそんな簡単に手出さないし」

「そ、そういうこと今言わないでよ」

「それともアイツに手出されて嬉しい?」


う、嬉しいと言われれば嬉しいけど。


「付き合ってもないのにそういうことするって、おかしいと思わないのか?」

「それは……そうだけど」

「大人に騙されんなよさくら。ましてや相手は手慣れた芸能人だし」

「蓮のこと悪く言わないでよ」


確かに湊の言うことは正しい。

でも、なんとなく蓮の気持ちが私に向いていると思っているから、それでもいいかなと思ってしまう。

この曖昧な関係でも繋ぎ止められるならいいかもって。

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