ケータイ小説 野いちご

雨月くんは私の心臓を爆発させたいらしい。

4. はじめの一歩の爆発音



──── パタン


「 ただ、いま…… 」


ローファーを脱いでいると、小さな足跡がパタパタと聞こえてドンッと左上足に抱きついてきた。


「 悠姉おかえりーーー! 」

「 凌…… 」


そっと頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を閉じた。

可愛い。


「 ちーにいが迎えきてくれた! 」

「 中にいる? 」

「 おー! 」

「 分かった、着替えてから行くね 」


もう一度頭を撫でると、凌はまたパタパタと足音を立ててリビングへと消えていった。


さっき、何も考えずに走ったせいで左膝が痛む。
また、しばらくサポーター生活、かな。


そう思って小さくため息をついて、左膝を庇いながら階段を登って行った。




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