ケータイ小説 野いちご

雨月くんは私の心臓を爆発させたいらしい。

2. ころころバレーボール



・・・*・・・


いつになっても、この瞬間は未だに緊張する。


教室の、ドアを開ける瞬間。

ガラガラという音で、教室にいる人たちの視線が向けられることがすごく嫌で。


恐る、恐る、極力が音が立たないようにドアを開けられたら多分その日1日は幸せ。いや、そんな気がするだけだけど。



──── カラカラカラ



静かに静かに扉を開けて、そっと席に着いた。
やっと息が出来た気がする、教室にはもうほとんどのクラスメイトが集まっていて騒がしい。


やっぱり1番目立っているのは ────



「 あははっ!綾斗面白い! 」

「 うるせーよ恥ずかったんだよ! 」

「 歩乃そのゴム新しいやつ?可愛い! 」

「 ありがと〜、これ作ったの 」



綾斗くん、歩乃ちゃん、それから ───



「 雨月くん今日もかっこいいね 」

「 …… 」

「 クールだねぇ 」

「 うるさい 」



雨月くんたちに集まるグループ。
キラキラ輝いてみえる、違う世界の住人の人たち。


昨日、あんまりにも雨月くんが近く感じたから忘れてたや。





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