クリスタルが俺の家に住み始めて一週間。俺の胸は高鳴ってばかりだ。

大好きな人と、ずっと同じ屋根の下で暮らしているのだ。理性が飛びそうになることも……なくはない。

クリスタルは、通訳や様々なボランティア活動を仕事にするらしい。対策本部の会議にも参加するようだ。

今日はクリスタルと街をデートする約束をしている。初めてのデートだ。

「リーバス、起きて！朝ご飯作ったよ〜」

ベッドに横になって眠っていた俺は、ぎゅっと抱きしめられる感覚で目を覚ます。

「えへへ。おはよう！」

クリスタルが無邪気な笑顔を見せる。俺は「おはよう」と言いながら、優しくクリスタルの頭を撫でた。

好きな人に目が覚めたら真っ先に会える。これほど幸せなことはあるのだろうか。

俺たちはしばらく抱きしめあった。



服を着替え、リビングに行くと、テーブルの上に朝ご飯が並べられていた。形はまあ……歪だが目玉焼きやサラダが用意されている。

「料理、作れるようになったのか？」

「ライナに教えてもらったの！味は保証する！」