『本日は朝から雨が降り、夜には大雨になるでしょう。さらに夜は落雷や突風にご注意ください』



宏に恋愛禁止令を出されて、さらには恋人関係になって一週間ほど経ったある日。


朝から天気が悪く、窓の外を見れば雨が降っていた。



今日はお母さんが出張で朝がいつもよりさらに早いため、お弁当を自分で作った。


だから目が覚めると宏がいないっていうのは、少し違和感を感じた。


それくらい、宏は毎朝私の部屋に入ってきているのだ。



「雨、落雷突風……」

テレビの天気予報を聞いて、嫌な予感がした。
今日は嵐のような夜ってこと?


そんな日に限って、お母さんは出張だしお父さんも今日は飲みに行くと言っていた。


最悪だ、ついていない。



ただでさえ雷が苦手な私にとって、風も強いだなんて追い討ちをかけらたようなものだ。