2人で歩く帰り道。

寒いねって言いながら並んで歩く。

少し手を伸ばせば届く距離にいるのに。

君までの距離は少し遠くて。


頑張れ、自分…!!!


勇気をだして掴んだ君の袖口。

少し驚いた顔をした君はにこっと笑って手を繋いでくれた。

顔赤くて下向いちゃったから隣を歩く君のほっぺたが少し赤いことに気づかなかった。

そのことに、気づくのはもう少し先のお話。