ケータイ小説 野いちご

後悔

1章



“お互いが定時で上がれた日は呑みに行こう”


そんな簡単なルールが決まったのは
確か2年前

私も彼も30歳の誕生日の呑み会でだった


水野 慶(みずの けい)
和田 千晴(わだ ちはる)


女なのに男みたいな私の名前
男なのに女みたいな彼の名前


大手食品メーカーで同期は大勢いたが
名前がチグハグなことと
配属先が同じ営業という共通点からか
私と和田くんはすぐに仲良くなった


この歳まで恋人がいなかった訳ではないが
気がつけば別れてしまいまた2人になる

そんなことが入社当時から何年も続き
32歳となった今でも同期の枠から出ない
呑み友だち枠に収まっていた

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