ケータイ小説 野いちご

びたーすいーとアクアリウム

第3章*蒼色くれーぷ*

目覚ましのアラームを止めて、ツバサはのろのろとベッドから起き上がった。
「いただきます」
朝食に、コーンフレークとグラノーラを蜂蜜とヨーグルトをかけて食べる。
昨日のレオの誕生日会を終えたツバサは、なんだか気分が重かった。
「ごちそうさまでした」
食器を洗いながらぼうっと考える。
なんで、好きになっちゃったんだろう。
部屋に戻ったツバサは、ベッドに置かれた、今朝一緒に寝たイルカのぬいぐるみを抱き締めた。
「あ、今日病院だ」
カレンダーに書かれた予定には、“15:30病院“と書かれている。
先生は、この恋をどうアドバイスしてくれるのだろう。
どうすれば、この恋に終止符を打てるのだろう。

なんだか、カカオ99パーセントチョコレートのようにほろ苦かった。


…………
………
……



「ツバサ」
「和希、どうしたの?」
病院へ行こうと家を出ると、丁度和希も家から出たところだった。
「スタジオ練。ツバサ、どこ行くの?」
「病院だよ」
「着いていこうか?」
「いや、大丈夫。ありがと。練習がんばって」
「うん」

和希がツバサと反対方向へ向かって歩き出したのを背に、ツバサも歩き出す。
帰りに夕食の買い物していかないとなぁ、なんて考えていると、突然、“それ“は訪れた。

「、あ、」

ツバサは、意識を手放した。

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