お茶会は、毎晩のように開催されている。

毎晩は行くことができないため、エリーゼは金曜日と土曜日、行ける夜に行くと決め足を運んだ。

毎晩お茶やスイーツはセットされていて、しかもお茶やスイーツは同じものは出ない。誰が用意しているのか、エリーゼたちは不思議でたまらなかった。

お茶会に参加し始めてしばらくたった頃、ルナが顔に怪我を負ってやって来た。当然、エリーゼたちは驚く。

「ルナ、どうしたの!?どうしてそんな怪我を…」

ベルが声をかけると、ルナは顔を覆って泣き出した。

「私……実は娼館で働いているの!親に売られて十四歳の頃から、ずっと働き続けてるの!」

泣きながらルナは話し出した。

家は貧しいが、幼い兄弟がたくさんいる家庭の長女として、学校に行かず家の手伝いをしてきたこと。しかし、家は貧しいままで生活をするためとルナを娼館に売ったこと。必ず迎えに来ると言われたが、もう十年手紙一つ来ないことをルナは言った。

「……最低だな……」

シャーロットが拳に力を込める。