『今夜の特集は、今年イチオシのクリスマスイルミネーションです!』


画面に映るきらびやかなクリスマスイルミネーションを目にしながら、クッションをギュッと抱き締める。


どうしよう……。


その晩、学校から帰って夜になっても、頭の中は放課後の告白のことで未だにいっぱいだった。


純太くんが……

私なんかに付き合ってなんて……。


いくら考えても信じられない。

そんな風に言われることを、全く今まで感じなかった。

それより何より、純太くんはこころちゃんのことが好きだとばっかり思っていた。


どうしよう……。

でもとにかく、謝って断らないと……。


私は……理玖くんのことが……。


そんなことを思っていると、座っているソファーのスプリングが横で跳ねた。