「兎にも角にも!
私はこんな奴の嫁になんてならないし!
この学校にも入学しませんから!」


「あ!ちょっと・・・!」


理事長の静止を無視し、
私は理事長室から出ようとした。


「・・・ホントにそれでいいのか?」


「どういうこと・・・?」


冷静な奏多の言葉が少し気掛かりになり、
私は返事をしてしまった。


「中卒で生きていくのか?って聞いてんだ」


「・・・・・・」


確かに、中卒で職業を探すのは難しいかも・・・


「でも!探せば一つか二つくらい・・・!」


「あったとして。
そんな簡単に職に就けるかなぁ・・・?」


煽るように言う奏多に対して私は思った。


「・・・まさか!」


「・・・まさか?」