夜遅く………と言うよりも

明け方の訪問なのに

変わらない歓迎で迎えてくれる先生の実家。

さすがに、大樹君は夢の中だったけど。

「唯ちゃんは、このまま悠人の部屋でゆっくりして
明日の朝はお手伝いしてね。
おせちは作ったけど、朝はお雑煮を作るから。
まぁ、今からみんなで飲むから……
朝って言っても………お昼前だけどね。」って美香さん。

どうやらこれから飲むみたい。

先生の部屋に入ったら

「もう、眠い?」って先生。

やっぱり、付き合うべきだよね?

「ううん、大丈夫。
着替えたら、下に行くね。」と声をかけると

「だったら、このまま初詣に行こう。」って。

あれっ?飲まないの??

「明日はどうせ、ベロベロになるまで飲まされるから
今日は二人でお正月を過ごそう。」

………やっぱり、唯に気を使ってくれるんだ!

「うん!」

二人で降りていくと

「相変わらず仲の良いことで。
神社でお礼参りして来るんだろう?
ついでに、俺のお守りを貰ってきて………安産の。」って。

えっ!!

安産って………美香さん??

「わぁ!おめでとうございます。
スゴい!!」

自分の事のように、はしゃいでいたら

「明日は……ご飯の用意をお願いするね。
つわりなのに無理するから。
今から帰って寝かせる。」って………。

「はい。
できる限り頑張ります。
美香さんに、ゆっくり休んでくださいって伝えてくださいね。」

「兄貴、おめでとう。
美香に宜しく。明日は、俺も手伝うからゆっくり寝かしといて。」

「サンキュー、助かる。」と言ってリビングに消えた。

「ヨシッ!おつかいも頼まれたし、神社に行きますか。」