大好きだったバスケが嫌いになった。 あの一瞬で、全てを奪われてしまった。 苦しくて、悔しくて、ただ泣いて。 こんな思いはもう二度としたくないんだって素直に思った。 そんな中学三年の冬頃に。 憧れで尊敬していた彼のことも嫌いになった。 単なる嫉妬だってわかっていても、羨ましくて仕方なかった。 心まで廃れてしまった私は、そんな彼の気持ちなんて一つもわかっていなかったんだ。