ピピピ…ピピピ…



「んん〜…」



起床時刻を知らせるめざましの音に、窓から差し込む太陽の光。


ピピピ…ピピピ…


うう…ねむいよ〜…。


枕に突っ伏して仰向けの状態で、手探りでめざまし時計をぱちっと止めた。


あ〜…もう起きる時間だあ…。


今日からまた学校だあ〜…。


憂鬱…。


まだ寝ていたい…。


あと5分くらいなら、大丈夫だよね。


うん、もう少し寝よう。とそう思って再び寝の体制に入ろうと思ったその時。



「緋奈〜?起きなさーい。ご飯できてるわよー!」



お母さんが隣のリビングからあたしを呼ぶ声が…。


うう…これはもう、起きなきゃだ…。


目をこすりながら、重たい体を起こす。