あなたはそれから驚く程努力をかさね、
今では知らない人の方が少ないくらいになったね。
もういままでみたいに気軽には会えなくなったね。
切ないよ…
だけどコレは私のわがまま。
裕也が自分であの夢の輝きを
追い求めて走り出したんだから。
だけど少しだけでいいから
その背中に淋しいって泣きながら
すがれたら良いのに。
自分の頑固な性格と裕也の言葉が邪魔するから
そんな事したくないって結局思っちゃうんだ。
だから私は言ったんだ。
『もう別れよっか』
本当はそんな事思ってない。
出来るだけ一緒にいたい。
胸の奥が苦しいけれど
コレがベストだったんだよね?
『さよなら
これからも頑張ってね』
それだけ言うと私は裕也の返事を聞かず
逃げるようにその場を去った。