「うふふふふ」
里穂がいきなり不敵な笑みをした。


実は私達も報告あるんだ。


「ん?なになに?」

私は里穂が何を言うのか興味津々。

翼も眼鏡に手をやり、真剣な眼差し。


「玲於、言っていいよね?」


「…そうだな」
少し不満げに見えるのは気のせいなのか?




「私ね、赤ちゃんが出来たの」




「え?えぇー」
私も店内に鳴り響く大きな声を上げた。


「それはおめでとう」
翼は、冷静に受け止め、お祝いの言葉を述べた。


「じゃあ、里穂も玲於君と結婚するの?」


「うーん、それが、モデルの海外ブランドの仕事も来て、色々悩んでる。多分、仕事は諦めるけど、玲於はこんなチャンスもったいない言うし…」

里穂は目頭を熱くして語っていた。


「そっかぁー難しいね。でも、赤ちゃんだよ、2人の赤ちゃんでしょ?」