「美月はさ、好きな人、いないの?」


とある日の昼休み。


私達4人は、いつも通り机をくっつけてそれぞれのお弁当を食べていた。


そんな中での、不意打ちの質問。


「え?私?うーん、いないかな。」


「えー、美月は折角可愛いのにもったいないよー。春野君は?」


そう聞いてきたのは、詩音。


詩音は、他校にイケメンの彼氏がいる。


「だからー、優斗はそんなんじゃないって言ってるじゃん!」


「ほんとにー?」


今度は桃椛が、ニヤニヤしながら聞いてきた。


「そういう桃椛は、いないの?好きな人。」


「わ、私は…秘密!」


『え!?桃椛、好きな人出来たの!?』


桃椛以外の3人の声が、見事に重なる。


「ちょ、ちょっと…声大きいって!」


「ごめんごめん、で、誰!?」


そう言って興味津々に身を乗り出すのは、心結。


「だから、秘密だって…///」


「このクラス?同じ学年?先輩?後輩??ってかこの学校!?」


「心結、質問攻めしすぎでしょ(笑)」


私が苦笑いでそう言ったけど、心結は聞く耳持たずってやつで、、