時は現在に戻り、私は授業を受けていた。

窓際だった私は、外を眺めていた。

校庭の木が風で揺れ、暖かな日差しで影ができる。

それはすべて時間の流れでできている。
 
なのに神様は理不尽だ…。

なぜ、翔也だけの時間が止まってしまっているのか、私は今

でも理解不能だ。

私は大きなため息をついた。

「お前はー!!」

私はその声に、顔を引くつかせた。

ゆっくり前を向くと、そこには先生が足踏みをして立ってい

るのだ。

「そんなに先生の授業が退屈か…!?いいか!?授業はな…」

♪リーンゴーンカーンコン リーンゴーンカーンコン♪

先生の言葉をさえぎるように、授業の終わるチャイムが鳴

る。

「先生ー?授業終わりじゃないのー?」

萌愛は私に助け舟を出してくれたかのように、先生に聞い

た。

「ーっ!はー!分かりました!今日の授業はここまで!!」

そう言いは、先生はお怒り状態で教室を出てった。

危なかったー…!

私は、安心しきったようにため息をつき、体の力が抜けそう

になった。