★★★11月出会って1年挙式★★★


日本シリーズ優勝を果たし
街中はお祝いムード。


そんな中
とうとうこの日を迎えた。


11月9日土曜
白無垢姿の私


「よく似合うわ」
いつも私を貶す母なのに今日は
私の白無垢姿を褒めてくれる。


羽織袴の勇さんも
いつも以上にカッコいい。


「何?」


「ううん よく似合ってるなと
思って」


「惚れ直す?」


「うん?どーかなっ」
どうかな?なんて変な誤魔化し方。


言い合っていると
「勇ちゃんおめでとうね」
100歳手前の勇さんの曾祖母が
控え室に来てくれた。


100歳には見えないほどの
元気でお若い。


「初めまして美結です
今後ともよろしくお願いします」


「こちらこそ
私のためにこっちで式をあげると
提案してくれたそーだね
心遣いありがとね」
と私の手を取り
スリスリとするおばあちゃん。


もっともっと
ヨボヨボのおばあちゃんを
想像してたからなんだか
反対に申し訳なくて。


「もういつ死んでもいいよ
冥土の土産になるよ」


「そんなこと言わないで
もっともっと長生きしてください」


「そーだよ こうなったら
玄孫まで見ないとな」


「そこまで生きられないよ
もう十分!ひ孫の勇ちゃんの
お嫁さんが見れるとは
思わなかったから生きててよかった」
と 少しオーバーなおばあちゃん。


「待て待ておばあちゃん
1年ぐらいで死ぬわけじゃねーだろ?
すぐに玄孫を見せてやるから
なっ!美結」


私に振らないで!
恥ずかしい。。。


「そーですね」


早ければ来年にでも見せれるかな?


「頑張るから待ってろ」


「あはは じゃあ期待してるわ
早く見せてね」