落ち着けアタシ。

よ~く思い出せ。
どっちから先に顔を近付けた?


どっち・・・・


「…んなの!
 思い出したくないッ」


そんな恥ずかしい事を改めて考えるのは
やめておこう。←逃げ。


べ、別の事で考えよう。

キスをしたって事は
煌月はアタシを…


「無理無理!
 コレもダメなヤツだッ」


いやむしろ
コレは絶対考えちゃいけない。

だってそうなると
アタシの気持ちもどうとかって話になる!


忘れた方がいい出来事だと思う、うん。
事故処理解決の方向で
さらっと水に流すべきだと思う。←逃避


「なんだ、七星
 ココにいたのか。
 捜し―――」

「ぎゃぁぁぁ!!!」


バッシャーン…



いきなりやってきた噂の煌月くん。

『なんでこんなタイミングに!?』って
ビックリしすぎて可愛げのない声で叫びながら
飲もうとしていたコーヒーを床に落とし
辺りに全て零してしまった。

しかも制服にまで…。


「熱ッ」

「おい大丈夫か!?
 早く脱げッ」

「ぬぬぬぬぬ脱げ!?」


ココでそんな発言は
ある意味で
いろんな意味で
今は禁止ワードだから!!