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隣人はクールな同期でした

第4章:姫の心は囚われていました。
波乱の誕生日です。

どうやら実は
ファッション部門よりオファーがあったとかで
早乙女さんはモデルに抜擢され
アタシはそのファッション雑誌の編集長から
広報を頼まれてしまったようだ…。


「無理だ…
 ファッションなんて無縁すぎる…」


数冊の雑誌をパラパラ捲りながら
溜め息しか出てこない。


「“恋する女子必見!男の心を掴むファッション特集”…ねぇ。
 アタシが知りたいくらいだわ、その“乙女心”」


いきなり頼まれてしまったこの企画。
どうしてよりによって
1番苦手な分野を担当する事になったんだか。


参考にしようと
いくつもの雑誌を広げては
深夜までひたすら読み漁ったにも関わらず―――


「ダメだ。
全ッ然、案が出てこない」


自分のデスクに突っ伏し
ほぼ諦めモード。

そんなアタシの元にやってきたのは。


「行き詰まってるな、セツナ」


元カレの陽向アルト。


「んー…
 新しい企画にちょっと…」

「ファッション雑誌?
 珍しいな、そっちジャンルは」

「苦手なんだよね…」


って…なんかもう
当たり前のように普通に会話してるぞアタシ。

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