和泉くんと、両想い……。

和泉くんが……私の、恋人に……。


信じられないような展開に、まだ夢見心地な気分だった。


放心状態の私を、和泉くんがじっと見つめていることに気づく。

私は顔を隠すように、慌てて両手で覆った。



「み、見ないでくださいっ……。泣きすぎて、いつも以上に変な顔になってるので……」



こんなブサイクな顔、和泉くんに見られたくないっ……。



「いつも以上って何ですか。静香先輩が変な顔だった時なんてありませんよ」



くすっと笑いながら、私の髪をそっと耳にかけてくれた和泉くん。

露わになった私の顔を見ながら、頰を緩めた。



「それに……俺のためにこんなふうになってる静香先輩、どんな顔してても可愛いです」



……〜っ。



「か、可愛いはずがありません……」

「先輩はいつも、自己評価が低いですね」