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ツンデレの高山さんがなかなかデレてくれません!5

高山さん>>>>>>>>>神坂

「チッ…痛ぇな!どこ見て歩いてんだよ!」



高山さんは不良に絡まれていた。



助けなくちゃ!



陰で見ていた俺が、高山さんに向かって走り出そうとしたそのとき



「ぶつかってきたのはそっちだろう。私に謝るべきなんじゃないのか」



えええええ!!嘘でしょ(汗)



高山さんは顔をしかめて不良に対抗している。



不良の表情が険しくなる。



「何言ってんだよ、痛い目に遭いてぇのか?」



やばい、やばいやばい!!!



ガタイの良い不良は、俺には手に負えないかもしれない。学校に連絡?警察に連絡?どうしたら良いんだ!



「イタイのはあんただろ。ドブネズミの擬人化みたいな格好して」



ちょっとぉぉぉぉぉ!!!何考えてるのさ!!!



高山さんは、グレーのスウェット姿の不良を全力で煽っていた。



不良の顔が見る見るうちに憤怒の表情に変わっていく。



「言わせておけば…この、くそアマぁぁぁ!!!」



高山さんが殴りかかられそうになる。



俺は衝動的に駆け出す。



「ちょっと待っt」



高山さんを庇おうとしたら、なんとその高山さんに回し蹴りを食らう。



そして高山さんはそのまま不良の脇腹に渾身の蹴りをお見舞いした。



「く、うぅ…高山さん…」



よだれまみれの汚い顔をして倒れている不良を目の前に、こちらを振り返った高山さんは今まで見たこともないくらい穏やかな笑みを浮かべて言った。



「私も、ドブネズミの退治くらいできるぞ」



高山さんを怒らせるととんでもないことになると悟った瞬間だった。

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