高野くんが亡くなって血の海になったA組。

そのあとの午後の授業はもちろん中止になり、全学年の生徒が一斉下校になった。


昨日よりも倍の人数の警察の人が出入りして、高野くんの遺体は殺人として色々と調べられるらしい。

もちろん現場にいた私たちの中に犯人がいると疑われていて、明日はクラスメイトのみんなが事情聴取をさせられる予定だけど、場所や時間などはまだ決まってない。



「……ねえ、あず」


その日の夜、ちづが私の家に来ていた。あんな光景を見てひとりで眠れるわけがなく、ちづはこのまま私の家に泊まる。



「残り27人ってことは0人になるまで続くってことだよね?」

「……たぶん」


つまり、遅かれ早かれ私たちは全員死ぬ。

まるで死刑台へと続く階段をのぼっている気分だ。