ケータイ小説 野いちご

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世界で一番似ている赤色

透明な気持ち、色を帯びゆく。
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HRで進路希望調査の紙が配られた。



高校か……また一から友達作りするのは不安だ。


前の中学の嫌な女子と再び一緒になるのも嫌。


どこがいいかなぁ。



一瞬だけ、優にぃが通っているA北高校が頭をよぎった。頑張れば電車で通える距離だし。


でも、A北はスポーツ校だ。わたしには合わない。


まあ、優にぃと同じ高校ライフを送るのは、色んな意味でダメか。



悩んだまま放課後に突入する。



「綾ちゃん高校どうするの?」



紙とにらめっこしていると、朱里ちゃんが来てくれた。



「あたし親に東京の私立行けって言われてるんだよねー。しかも女子高。やだよーみんなと離れたくないよー」



友達の美佳ちゃんも話に混ざってきた。


そっか。進路のことだし、親とも相談しなきゃいけないよな。


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